世界で一輪のバラ

D.A(30代男性)さんより

高校を卒業して大学に入り、親や学校の保護の下からはなれて自分ひとりで人生を歩き始めた時、何を指針に生きればよいのか分からず、大海の中に一人放り込まれたような気がした。そんな時、自分は一人ではなく、自分を常に見守っていてくださる存在がいると知り、非常に助けられた。それが自分とイエス様との出会いであった。

その後自分は結婚もし、子供も生まれた。そして家族を連れて旅行に行った時、思いがけず、聖書のメッセージに出会ったような気がした。初めて教会に行って以来、聖書や教会で「愛する」という言葉を繰り返し聞いてきた。これまでは自分が愛されているということを考えてきた。しかしその家族旅行では、自分が愛するという事を教えられた気がした。その時の経験を寄稿した文章をここに転載させていただく。

「フランス行きたい?」旅行好きの妻を誘って七月の三連休にやってきたのが、箱根所在の星の王子様ミュージアムである。

フランス庭園や古城を背景に色鮮やかに咲き並ぶバラの花々を無邪気に楽しんでいると、館内ツアーの解説が聞こえてきた。

「バラは、小説の中では非常に重要です。星の王子様は、自分の星に咲いた一輪のバラを大切に世話していましたが、 バラがあまりに我が侭で気難しいから、苦しくなってバラを置いて遂に星から旅に出るのです…

地球に降り立った王子様は、五千本のバラが咲く庭園を見て思わず泣き出します。

『世界中でただ一輪だと思っていた僕のバラは、ただのバラだった!』

けれど、地球の砂漠の真ん中で友達を探していた王子様に話しかけてくれたキツネが教えてくれました。

『君とは遊べない。君はまだ、僕にとっては他の十万の男の子と何も変わらない男の子だから。

でももし君が僕をなつかせたら、僕らは互いになくてはならない存在になる。

君は僕にとって世界で一人だけの人だし、僕も君にとって世界で一匹だけのキツネになる…』

そうしてキツネをなつかせた王子様は、キツネに促されて再びバラ園を覗いて気付くのです。

『あれ、君達は僕のバラに全然似ていない。僕は、僕の星のあのバラに水もやったし、 ついたてで囲って、ガラスのケースもかぶせてあげた。ぐちも自慢話も、嘘だって分かってて聞いてあげた。

だから、あのバラは、この世でたった一輪の僕だけのバラだったんだ!』そして王子様は再び、自分の星へと帰って行くのです…」

十一ヶ月になる娘は最近、ご飯を嫌がり泣き叫び、口から出すわお盆を引っくり返すわの大騒ぎ。

そんな奮闘を思い出しつつ、それが家族になるということかと思わず感じつつ、家族と羽を伸ばした半日であった。

Merryy Christmas

皆様のうえに、愛にあふれた豊かなクリスマスが与えられますよう、お祈りしております。

Wishing your family peace and love at Christmas and always.