主イエスが復活されたという事から　（クリスチャン A さんより）

イースター

私は、自分が主イエス・キリストに出会って以降生きる上での大きな支えを頂いているという事を、一人でも多くの人に聞いて頂きたいと思っています。その一部として、「イエス・キリストの復活」という出来事を自分はどのように受けとめているのか、教義上正確かどうか分かりませんが、自分の受け止め方をここに正直に告白してみることにしました。

私は主イエスが復活されたという事を、二つの意味をもって受け取っています。

しかし、ここに大きな落とし穴があります。

上に述べてきたような姿勢の根本には、自分が信じるという気持ちがかなりの部分含まれています。神様の存在を自分が認めて納得してから、全てを理解してから洗礼を受けようと当時の私は思っていたのです。

私は主イエスが復活されたという事を、二つの意味をもって受け取っています。

一つは、自分が話す言葉は神様から出た言葉であるとの主イエスの言葉は真実なのだという事を、復活は我々に示して下さっているように思います。イエスは、自分が処刑され、三日目に復活するという事を、すでに御父により決められたこととして十字架の前に予言されています。主イエスが復活されなかったならば、主イエスの言葉はただの戯言であることになります。しかし主イエスが復活されたという事、しかも予言通りに復活されたという事は、主イエスの言葉は全て真実であり、主ご自身が神様の御許から来られた方で、その御言葉も事実神様から出たものだという事を意味しているのだと思います。

二つめに「復活」は、自分が人間世界でどう扱われる（扱われた）かは、神様の世界では全く関係がないのだという事を我々に示して下さっているように思います。主イエスは、神様の世界と人間の世界とでは順序が逆転するのだという事をしばしば仰っています。事実御自身が手を差し伸べる相手として、当時の社会の中でのエスタブリッシュメントではなく、当時の人間社会の中で身分が低いと思われていた人（女性等）、卑しいとされている者（羊飼い等）、汚れていると思われている人（病人・遊女等）を選ばれ、その者たちこそを憐れんで下さいました。それは、人間が作り出した世界と神様が大切に思うものは異なるのだという事を、主イエスご自身が身をもって我々に示して下さったのだと思います。しかしそれは現在最も強い側にいる人間にとっては認め難いものであり、それ故に人間の手により主イエスは処刑されました。もしもイエスが復活されなかったならば、やはり最後はこの世で強いものが正しいのだという事になってしまいます。しかし主イエス・キリストが一旦は死なれたが三日目に蘇られたという事は、神様は主イエスの側におられるのだという事、すなわち人間社会と神様の下での順序は全く異なっているのだという事が我々に示されているのだと思います。ここから私は、自分が人間社会でどう思われようと、どのような境遇におかれようと、そして人間社会で自分がいかに駄目な人間のように映ろうと、それは神様の目には全く関係がなく、神様は常に私を愛し、赦し、共にいて下さるのだと、信じています。

死んだ人が生き返るという事は、人間の常識ではとても考えられません。私も全く同感です。そしてそれ故に受洗以前は復活などあり得ないと思っていましたが、現在は違います。今は、神様は人間の常識や力をはるかに越える方であり、自分が理解できなくとも復活は事実としてありうるだろうと信じています。この変化は、聖書の御言葉は自分の常識や力をはるかに越える力をもっていると身をもって感じるようになったからです。例えば神は愛であり、愛こそが最も大きな力であると聖書は基本的なメッセージとして伝えますが、昔はこれをただの甘い言葉・理想論と捉えていました。しかし自分の考えを捨てて聖書の言葉を信じてみようと思い、愛しにくい人を愛そうとすると、事実その人が愛せるようになり、その人との関係が素晴しいものに変わっていく経験を私はしました。これは多くのクリスチャンが経験していることと思います。この経験は、いかに自分が「常識」と信じているものがうつろなもので、聖書の御言葉こそ真実であるかを私に感じさせて下さる出来事となりました。以来、「復活」を含む聖書の御言葉に対し、いかに自分の理解を越えていても、それは聖書の方が正しく、自分の方が間違っているのだと思うようになったのです。御言葉の出所である神様は、自分や人間世界の常識を大きく越える方なのだと感じられるようになったのです。ですから「復活」も、自分の想像をはるかに越えますが、それは聖書の伝える事実の方が正しく、神様ならお出来になるのだと今は信じています。

主イエスが復活されたという事から （クリスチャン A さんより）

主イエスが復活されたという事から　（クリスチャン A さんより）